Eテレで放送中の人気番組、デザインあ
2021年2月末の放送で200回を迎えました(∩´∀`)∩
過去のおとなスペシャルなどでも取り上げられた人気コーナーが、もんというコーナーです(^-^)
日本古来から伝わる伝統的な家紋を取り上げているのですが、
何となく目にしたことがあっても、それをどう描いているのかはあまり知られていないと思います。
そこで、今回は もん についてご紹介したいと思います★
Contents
もんとはどんなコーナー?
デザインあでは、#101で初めて登場したコーナーです。
冒頭では、上絵師さんが家紋を描かれているシーンが映され、
その後に制作過程を線画を描くアニメーションで解説しながら紹介をしています。
そもそも家紋とは?
お墓参りに行った際に、円の中にお花や図形などが墓石に彫られているのを目にしたことはないですか?
子供の頃に、何で皆違う絵なんだろうなー?あっちはお花なのに、何でうちはカニさんなのかなー?
と、思っていましたが、それが家紋というものと知るのはもっと大きくなってからでした(^_^;)
家紋は、日本固有の紋章で、そのお家の家系・家柄などを表しているもので、紋所(もんどころ)・紋(もん)とも呼ばれています。
家の独自性を示す目印となるもので、名字を表す紋章としての要素が強いのが特徴です。
西洋での紋章は、貴族のみが使用を許されていますが、日本の家紋は誰もが使用することができるので、
ほとんどの家に一つは伝えられており(複数の家紋がある場合もあります)、冠婚葬祭などで着用する礼服には必要不可欠なものです。
老舗のお店や伝統芸能、お城や武将の甲冑などでもよく見られる紋は定紋(じょうもん)といい、
公式に示す為の正式なもので、各個人が決まって用いる家紋を指します。
もんの描き方
紋を描く時に使うのは、定規と竹製のコンパス「ぶんまわし」という二つの道具のみです。
つまり、葉っぱの葉脈や蝶の羽の細かな線も全て、直線と円のみで描いているんです!(;゚Д゚)
波や鳥の身体の滑らかな曲線なんてどう描いてるの!?と、思ってしまいますが、
それを分かりやすくアニメーションにしているのが、この もんというコーナーなのです(。-`ω-)
最初は、円から始まり、そこから分割・更に円を配置したりする基準線と、
曲線の曲がり具合など上絵師さんの感覚で描かれる線があり、線を描く間のとり方や次に必要な線が分かりやすいよう
補助線の残し方を変え、上絵師さんの描き方を忠実に再現されています( ..)φ
もんに登場させる家紋を選ぶ際に、紋帳という沢山の紋が掲載されている事典から選ぶそうですが、
そこに描かれているのはあくまで目安であり、鳥の翼の広がり方や花の花びらの曲線は上絵師さんによって異なるのだそうです。
江戸時代には沢山いた上絵師の情報は、実は全く残されていないのに、描き方がきちんと引き継がれているという事実は
正に日本の伝統なのだと思います(‘ω’)
もんを簡単に描く動画を公開!専用の用紙もあった!
一見、難しそうなもんの世界。実は、承龍さんが動画チャンネルで描き方のレクチャーをして下さっているんです!
しかも、概要欄には簡単にもんが描けるようになっている専用の用紙がダウンロード出来るようになっています☆
概要欄にある専用用紙
見本は勿論、コンパスの針を置く位置やコンパスを広げるガイドまで記してあるんですよ(*’▽’)
片喰・麻の葉・梅鉢・金輪雁金などのもんを動画を見ながら簡単に描くことが出来ちゃうんです( ..)φ♪
これなら、楽しく伝統的なもんの世界に触れることが出来ますね(*^_^*)
もんのデザイン
紋には様々なデザインがあり、基本の紋でも5万種の家紋が存在していると言われていますΣ(゚Д゚)
一つの紋には、身(み)や内(うち)と言われる部分と輪(わ)・枠(わく)・外(そと)と言われる部分に分かれており、
図案を構成する働きによって沢山の種類がある為、非常に多くの紋が存在しています。
◇身・内のみの紋
◆身・内に輪がある紋
◇紋の模様や重なっている境目を描かないシルエットのような紋
◆裏表など形容が変化している紋
◇同じ紋を並べたり重ねたりしている紋
◆違う紋同士を合わせている紋
◇分割した紋を組み合わせている紋
そりゃこれだけ色々あれば沢山作れちゃいますよね^^;
もんを描いている人は?
コーナーの始まりにチラリと映る方が、実際に紋を描いている紋章上絵師の波戸場承龍さん。
ルパン一味の家紋も制作!? 家紋の歴史を絶やさない…紋章上絵師・波戸場承龍さんインタビュー|Japaaan https://t.co/N9nkZPhQgZ #japaaan #家紋 #design #デザイン #art #アート #波戸場承龍 #ルパン #lupin pic.twitter.com/XLnL167g5D
— Japaaan (@japaaan_com) March 10, 2017
ちなみに、紋章上絵師(もんしょううわえし)とは、国の無形文化財で家紋を手書きで描きいれる職人さんのことです(*‘ω‘ *)
とても凄い方がこのコーナーに携わっているんですね☆
上絵師としての技術を継承する活動の他にも、「家紋」を新たな形で表現するアート作品も制作されています。
オリジナルの家紋や企業・ブランドへのデザイン提供、様々な家紋デザインを手掛けていらっしゃる、
職人兼デザイナーさんなのです(*’▽’)
もんを説明している人は?
このコーナーのナレーションを担当されているのは、俳優・ナレーターなどで活躍されている渡辺篤史さん。
おはようございます。渡辺篤史です。LOOKチョコで始まる土曜日。今日もお元気で。 #テレワーク #ステイホーム pic.twitter.com/rjIpEoY6Vi
— 里芋☆実験4号 (@satoimo23) April 24, 2020
長寿番組渡辺篤史の建もの探訪で有名な方ですね(‘ω’)
以前、神戸芸術工科大学の環境・建築デザイン学科で客員教授を務めていらっしゃったこともあるそうです。
上絵師さんの横で制作過程を見ているようなナレーションは、とてもわかりやすく次にどんな描き方になるかワクワクしますね♪
実際に打ち合わせやナレーション録りの際に、驚いたり納得したりと渡辺さんご自身が楽しんでいらっしゃるのが、
そのままナレーションの声に乗せられているからこそなのだと思います(*´ω`*)
♪森羅万象
「もん」に出てきた様々な家紋を紹介する歌として#140で登場したのが「森羅万象」です。
200回スペシャルでは、素敵なバンドでの演奏と映像で放送されました(゚∀゚)♪
実際のモノの写真と紋が交互に映されることにより、より紋の表現が分かりやすくなっています★
花:梅・桜・九重菊・牡丹・竜胆など
鳥:千鳥・雁金・鶴の丸・雀
虫:蝶・蝉・蜻蛉・百足
世界:雲・雪・浪・月など
命:兎・抱き角(鹿)・海老・坐り馬など
営み:扇・鋏・鍵・槌など
他にも、巴・亀甲・麻の葉・稲妻菱など様々な紋が次々と登場します(*‘ω‘ *)
もんに関する書籍
実は、波戸場承龍さんが息子さんの波戸場耀次さんと一緒に「紋の辞典」という本を出版されています☆
紋の辞典(雷鳥社)
基本の紋・基本から派生した見立て紋、紋が持つ意味合いや、描かれている構成などが掲載されており、思わずため息が出てしまうような美しさです(*’ω’*)
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まとめ
以前放送されたメイキングスペシャルでも、現代のコンパスと定規を使って紋を描く方法が放送されており、
承龍さんと渡辺さんが一緒に紋を描いていらっしゃいました(*’▽’)
(こちらは、デザインあ 2のDVD(Blu-ray)に収録されています)
実際に映像を見ながらチャレンジしてみましたが、円を分割したり、円の中に小さな円を同じ間隔で納めていくのは、
思った以上に簡単に出来ました☆ただ、本来使用するぶんまわしは、竹で出来ている為しなりが発生するので、
力の加減によって線の太さが変わってくるので、本当に職人さんでないと扱えない代物なんだそうですよ(゜o゜)
皆さんも動画などを参考に、オリジナルのもんを作ってみてはいかがでしょうか?
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